沖田×華(おきた ばっか)さんのマンガ「透明なゆりかご」が話題になっていたのを思い出して読んでみた。
1997年准看学生の×華さんが産婦人科でアルバイトをしていたときの話を元にしているらしい。
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1話の冒頭で産科のお医者さんが
医師「90年代の日本の3大死因って知ってる~」と聞いて
×華「1位悪性新生物、2位脳血管疾患、3位心疾患」
医師「ブー 教科書的には正解だけどね。本当の第1位はアウス(人口妊娠中絶)だから」
というシーンがあって「えーそうなのか」と思って、20年前の1997年の資料はわからないので、
2015年の厚労省の統計データがあったので見てみた。
平成27年度の人工妊娠中絶件数176,388件
平成27年の死因は悪性新生物(ガン)の件数は男女合計だと370,346人だけど、
女性に絞ると悪性新生物の死亡者数150,838人なので、中絶件数176,388件の方が多い。
【参考元データ】
平成27年度衛生行政報告例の概況 母体保護関係http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/15/dl/kekka6.pdf
平成27年(2015)人口動態統計 性別にみた死因順位(第10位まで)別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei15/dl/10_h6.pdf
衛生行政報告の概況を見ると1997年(平成9年)から比べると2015年(平成27年)は減っている
グラフを見ると平成13~14年(2001~2002年)の20歳未満の中絶率(人口対比)が「へ」の字のように飛び出ているのが
気になる。
自殺対策白書を見ると15~39歳の間の死因では悪性新生物以上に自殺が上げられている点も注目。
自殺対策白書(概要) 3 年齢階級別の自殺者数の推移
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/jisatsu/17-2/dl/1-3.pdf